階段はなん段?

 外部幼稚園では、放課後にダンスや理科実験などいろいろなアクティビティクラスを行っています。その中のひとつ、年中児の100玉そろばん授業では、子どもたちが階段を数えながら下りるのが恒例になりました。きっと周りの先生方も数える声が聞こえてきたら、あぁそろばんの子どもたちだ、と思ってくださっていることでしょう。身の回りにある数が思わず口をついて出るようになったことは、嬉しいことです。

 さて授業では、5という数の成り立ちについていろいろな遊びや課題を通して子どもたちに体感してもらっています。計算が得意で「2たす3は5」とすらすら言うことができても、問われ方が変わると戸惑うケースも少なくありません。これは、まだまだ数のレディネスが整っていないということにほかなりません。

 

もっと難しい問題に取り組んでほしいと望まれる親御様も多くいらっしゃいますが、幼児期は計算手法を先取りして練習するというより、数をかぞえて数と戯れる経験をたくさん積みあげていきたいと考えております。私たち大人は毎日の生活の中で当たり前に、ごく自然に数や数字を扱っています。暮らしの中の数にお子様と一緒に目を向けてみてもおもしろいかもしれませんね。