今年で１６回目を迎える発表会が１２月８日に行われました。

　日頃の練習の頑張りを大勢のご参観の皆様に見ていただいた発表のあとは、コンテスト部門。一斉に問題に取り組む子どもたちの真剣な様子は本当に素晴らしかったです。結果発表ではガッツポーズでトロフィを手にする子どももいれば、反対に思うような点数が取れず涙を飲む生徒もおりました。しかし発表会の数日後、とっても嬉しい変化がありました。

　悔しい結果に終わったＳ君は、「上手になりたい！」と発表会の直後から、そろばんの宿題練習と九九暗唱に自分から取り組むようになったのです。たった数日の間でもその上達ぶりは目を見張るものがありました。発表会の悔しい体験がきっかけとなり、練習した成果がきちんと表れる楽しさを知ったＳ君でした。

　失敗は成功のもと、のことわざにあるように悔しさや失敗を味わうからこそ、次はなんとかしようと行動する力が湧いてくるのです。

　間違えたとき、何かにつまずいたときが一番の成長のチャンスかもしれません。そんな好機がわが子におとずれたら、お父様お母様はぜひ、その思いに耳を傾け、そして励ましながら寄り添っていただきたいと思います。そうすれば困難にぶつかってもそれを乗り越えられる強さを持つ子になるでしょう。