100玉そろばんの力

数は抽象的で目に見えないもの、だから幼児には理解するのが難しい。

このこと自体が大人にとって理解しがたいかもしれません。

計算がすらすらできるようにと幼児のうちから計算プリントを練習するお教室があります。以前にMIアカデミーのナンバーセンスクラスへ転塾してきた年長児のA君は、「もう7+8の計算ができるよ、15だよ」と得意げに話してくれました。でも7+8=15を100玉そろばんで表現することはできませんでした。数を記号として覚えていて、量的にとらえておらず、またたし算ひき算の意味を知ることのないままペーパー練習をしていたからです。

100玉そろばんで一つずつ玉を動かして、

  7と8を玉で表す、数える、比べる

  7と8の玉を合わせる

  合わせた全部の玉を数える

上の3つの動作をとってみても、100玉そろばんの玉の置き方や数え方は決してひとつではありません。あーでもないこうでもないと、いろいろな方法で玉を動かしながらかぞえていく過程で、数の感覚をつかんでいってほしいと思います。